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ポリスなコラム
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2008年4月8日
第三回 伝統の巻。

先日サウナに入ってから、松前漬けなどを肴のアテに冷酒なんぞを「きゅーっ」とやっていると、テレビでどこぞの地方で「伝統の花魁の顔見せ興行」のようなものをやっとりました。私の記憶が確かならば、花のお江戸や太閤の大阪、京の都、それに堺や長崎あたりまでなら昔は大きな遊郭があったので、今でもそんな祭りがあっても「まぁね」なんて最近白髪の混じった鼻毛なんぞを抜いたりしてアンニュイに答えたりしますが「花魁なんかいなかっただろぉ、せいぜい飯盛女だろ!」っと突っ込みたくなる場所だったので思わずポン酒が鼻からでちゃいましたよ。


しかし自分の国や町の伝統を知らない人が多いですね。
それとも、そんなものなくなったんでしょうかね。
「伝統」を辞書で調べてみると、「ある集団・社会において、歴史的に形成・蓄積され、世代をこえて受け継がれた精神的・文化的遺産や慣習」ってあります。


数年前、某大親分から電話で「盃ごとなんか興味ある?」なんて素敵なお誘いを頂き「ハイ、行きます、行きます、すぐ行きます!」なんてあまり深く考えないで新幹線に飛び乗って富士山観たり、お弁当を2つも食べたりしながら訪ねて行きました。
そんなワクワク感が持続した妙にハイな状態で会場のある駅前に到着すると、何かとてつもない緊張感がみなぎり、そこかしこに散見されるその筋の方々にメンチを切られたりしながら、やたら奇麗に掃き清められた会場にズビズバっと入場したのでした。
少々早く到着したので、200人は入っても大丈夫なような畳の部屋にはまだ準備中の、指に梵字なんかが青々と浮きでた若い衆が準備に余念がありませんでした。
いつもはその大親分の側に侍ってニコニコしていた○○さんも「くぉーら、早よせんかい」と腹に響く胴間声でパキパキと指示を出しておりました。
(実は結構偉い方であることを知ったのもこの時でございました。(汗))


開始時間が迫るとともに、いかにぼんやりした私でもその儀式がただならぬものであることが分かってまいりました。街で逢ったら思わず顔を背けてしまうような、おっとろしい方々が紋付袴姿で神妙に正座しているのです。もちろん親分登場まで皆様、咳一つあげません。いよいよ、いつもはやさしい親分がとてつもないオーラを発生させ入場し、見たこともないような大きくて真っ赤な座布団に座り、何人かの方々の口上のあと、三方の上にそそり立つ清めの塩を前に、この儀式を司る方の仕切りでこの「盃ごと」は厳かに進んでいきました。この間、室内にいながれる方々は誰も膝を崩さず、汗をぼろぼろかきながら儀式を見守っていたのでした。しかも最後は映画で観たことがあるような「それでは最後にこの盃の中身を一息に空けていただき、それを懐中深くお収め下さい」なんてアナウンスがあり「これで親子の盃を終わります。これからは親の云う事は白いものでも黒、白いものでも黒になることを肝に銘じてくだせい」なんてやるわけです。要するに「親子の契りを交わしたからには、命は親分が預かったんだかんね。皆、わかってるよねっ」ってな意味合いでしょう。
「命を上げます」「貰います」なんて伝統が世の中そうそうあることじゃありませんが、この儀式のあと、なぜか皆さんとても清々しい表情だったのが印象的でした。
極端な例ではありますが、「伝統」を命がけで守っている人々が日本に確かに存在していました。


現在、チベットでは中国のいわゆる「中華思想」によってチベットの宗教や文化を破壊して、中国に同化させようとしています。そこでチベットの人々は彼らの「伝統」がこの世から抹殺されるのに対抗して「命」を掛けて戦っているわけです。
省みて日本はどうか。最近の役人や政治家なんて賄賂もらったり、料亭行ったり、接待ゴルフに興じたり、天下ったりと煩悩の赴くままに行動し、自分の「命」を掛けてこの「日本」を守ろうとなんかしていませんね。「伝統」とは、己の命をかけて守るべき、ある集団・社会において、歴史的に形成・蓄積され、世代をこえて受け継がれた精神的・文化的遺産や慣習なのでしょう。


日本人よ、チベットのように守るべき「伝統」=「日本」がなくなる前に気づくべし!




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