さて説明が長くなってしまって申し訳ないが、やっと今回の東京高裁の判決内容について書ける。(あまりにバカバカしい内容で書いてる方も精神的に辛いんです…)
さて東京高裁は大仁田議員に対し、自身の公設秘書である中牧氏の 『プロレスの範疇を超えた暴行』 を、『前もって決めた筋書きにない暴行だ』と違法性を認め、使用者責任があるとして、大仁田議員の控訴を棄却して一審の判決通り78万円の賠償金を支払うように命じた。
つまり大仁田厚自身の罪ではなく、『中牧秘書の暴行の罪に対する使用者責任がある』 という判決にしかならなかったのである。
■参考リンク
これは大仁田サイドからしてみればしてやったりの判決だと思えるのだが、一審
の判決と同じ内容なので、大仁田は「プロレスラーが場外乱闘で蹴られるのはあ
たり前じゃ!最高裁まで戦ってやる!」と息巻いており、セッド側も「圧力で証
人が呼べなかった!怪我の治療費も貰えないし公平な裁判とは言えない!」と、
お互いが上告する気満々なのである。
さらに大仁田は 「今回の一件が犯罪なら、アブドーラ・ザ・ブッチャーは何回
訴えられてると思ってんだ!」 などと言っている。
だがしかし、この大仁田の言い分はおかしい。
ブッチャーは悪役レスラーとしてテリーファンクの腕にフォークを突き立てたり
していたが、それらは全てプロレスの試合の中での出来事であり、さらに言えば
プロレスの中の一つの流れとして、広い意味で 『観客を楽しませる為』 に行っ
ていたに過ぎない。
だが今回の一件は、ブッチャーの凶器攻撃とは意味が違う。
まずセッドをリングから引きずり降ろした場面は、完全に観客を無視した訳の分
からない流れであった。プロレスであるというなら、大仁田とセッドが乱闘すべ
きだし、観客が期待するのもそれのはずである。
だが実際は試合に何の関係もない人間までもが寄ってたかってセッドを取り囲
み、客からは一切セッドの姿が見えないような状態で場外に連れていったのだ。
そして10人近い人数で観客席の客をどかし、壁を作り、数人がかりでセッドを本
気で押さえつけ、そこに 『怪我して当然の本気蹴り』を顔面にぶち込んだのだ。
私はこの一連の流れを映像で見ているから把握できるが、当日その場にいた観客
には何が起きているのか全く分からなかっただろう。
そんな観客無視の行為をいつどこでブッチャーがした?
大仁田はいつもこういう手を使って自分の身を守ろうとする。
ある時は故ジャイアント馬場さんの名前を出し、ある時は近頃亡くなった大木金
太郎さんについて語り、そして今回はブッチャーの名前を出して『プロレス界が
必死に守ってきた暗黙の了解』 を盾にし、我が身を守ろう、よく見せようとし
ているに過ぎないのだ。
一般人にも知名度の高いヒールレスラーであるブッチャーの名前を出せば、プロ
レスに詳しくない人間なら「確かにそうだ」と思うだろう。
それに 『プロレスには全て筋書きがあって、相手に本当に怪我をさせるのは一
番のご法度である』という事実を知らぬ人間にとっても、今回のセッド氏の訴え
は意味が分からないだろう。
だがしかし。
今ではもうミスター高橋や、高田延彦や、セッドジニアス自身が今回の一件につ
いて書いた暴露本などによって、そういったプロレスの裏が一般人に浸透しつつ
あるのだ。
そんな中で大仁田は、この期に及んで 「プロレスとは戦いなんだから蹴られる
のはあたり前だ」などと、何の意味も成さない台詞をぬけぬけと言ってのける。
東京高裁すら 「プロレスは筋書きの範疇の中で行う物」 と判決を言い渡してい
るにもかかわらず、大仁田はまだ 「プロレスとは真剣勝負じゃあ!」と大仁田
劇場の中で ”確信犯的に” 叫んでいるのである。
これは大仁田が自分の身を守るために 『プロレス業界全体を地の底に叩き落す
手法を選んだ』 という事に他ならない。
この大仁田の卑劣な手法については次回述べようと思う。
プロレスファンにとって耳の痛い話が続くかもしれないがご勘弁願いたい。
荒井禎雄(おはら汁)
|