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総合格闘技に押されて一時期の勢いを失ってしまった抜け殻のようなプロレス業
界だが、最近では大手団体よりも、むしろ小さい規模の団体の方が、あれこれ知
恵を絞って面白い試みを行って人気を集めている。
そんな大手団体ではやれない試みの一つに、DDTというプロレス団体が行って
いる 「ビアガーデンプロレス」 という夏季限定のイベントがある。
会場は新木場1stリングという、インディ系の団体がよく使用している場所。通
常はドアを締め切ってホール状態にして使うのだが、DDTのビアガーデンプロレ
スの場合は開けっ放しにしている。
よって、写真で分かるようにリングの目と鼻の先にフード・ドリンクの販売ス
ペースがあってとことん開放的。しかもビアガーデン形式なので試合中でも出入
り自由。好きな時にビールや焼き鳥を買いに行けるわけだ。
テントの中にはDDTの所属選手達(社長含む)がおり、彼らが焼きそばや焼き鳥と
いったフードメニューを調理・販売している。しかも意外…というと失礼かもし
れないが、どれも普通に美味しい。
せっかくなので、私もフランクフルトと唐揚げとビールを買って、立ち食いしつ
つプロレス観戦してみた。
本日の1試合目は、「YESロープ無刺鉄線電流爆破デスマッチ」
普通のプロレス興行に比べるとレスラーと観客の境界線がほとんど無く、ご覧の
ように客もレスラーも一緒になって大騒ぎ。さすがビアガーデン。
で、この試合はなんだっけ?
ノーロープではなくYESロープ…。
ロープは普通にあるという意味か?
で、有刺鉄線ではなく無刺鉄線。
なるほど、棘の付いた鉄線なんか危ないから無いという事か。
…パっと見た感じでは普通のプロレスのリングを使った試合に見えるのだが、
「自称:電流爆破デスマッチ」なんだから通常の試合とは何かが違うのだろう。
団体側がそう言うならきっとそうなんだ。これはきっと危険なデスマッチなんだ。
どう考えてもロープに触れても爆発はしなさそうなんだが、ロープ際の攻防で客
は「危なーい!」とか「逃げて〜!」とか大盛り上がり。声援飛びまくり。
客もすでにビールを飲みまくって出来上がりきっているらしい。
さらに難解だったのがこの日の第2試合。謎の中国人レスラー趙雲と、透明レス
ラーの一戦である。
ちょっと前にTVのバラエティ番組で、エアギターならぬエアプロレスというのを
見たが、これはエアプロレスではない。れっきとしたレスラーvs透明レスラーの
試合なのである。
写真は透明レスラーの非情な足殺しに苦しむ趙雲選手。手に汗握るグラウンドの
攻防である。
思わずヒヤッとさせられたトップロープ上での攻防。透明レスラーの雪崩式攻撃
を必死にブロックしていた趙雲選手だったが、最終的に雪崩式ブレーンバスター
でマットに叩き付けられてしまった。
趙雲選手が一人で前転しつつトップロープから落ちたようにも見えなくも無い
が、私には雪崩式ブレーンバスターが見えた。
見えたんだからしょうがない。
趙雲選手と透明レスラーの好勝負に、観客はビール片手に大喜び。何をやっても
ウケるという、芸人にとってこれ以上ない素晴らしいロケーションである。
ちなみにこの試合は、趙雲選手が透明レスラーの強烈なジャーマンスープレック
スによって敗北。
このフィニッシュは、プロレスを見慣れてない人には趙雲選手が一人で勝手に頭
から後ろ向きに転んだ(=いわゆるバク転失敗)ように見えたかもしれない。
だがプロレスファン歴30年の私には、透明レスラーのまるでカール・ゴッチのよ
うな美しい人間橋が見えた!この試合は亡くなったゴッチ先生への追悼試合だっ
たんだ!
きっとそうだ。
という訳で、まだまだ暑い日は続きますので、たまにはこんな肩の力を抜いてゆ
る〜く楽しめる「ビアガーデンプロレス」はいかがでしょう?
8月6日〜8月12日までの1週間、新木場1stリングで行われています。
※詳細=http://www.ddtpro.com/cgi-bin/infomation/info.cgi?no=499
■会場への行き方
新木場駅を出たら左に進みます。
そのまま線路にそって真っ直ぐ進みます。
少し歩くと右手に1stリングの看板が。ここを右に曲がります。
こちらが新木場1stリング。
8月10日までは入場料500円なのでかなりお得。話のタネにデートでふらっと立ち
寄るのもアリじゃないかと。
■参考リンク
DDTプロレスリング
http://www.ddtpro.com/
荒井禎雄(おはら汁)
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