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勝谷誠彦コラム
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2006年5月16日
北朝鮮とシャブ。
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 平塚の猟奇事件。どうでもいいけどワイドショウで「5遺体、5遺体」と言うのが「ご遺体」に聞こえてならん。芸能人の葬儀の時にレポーターが押し殺した声で「ご遺体が…」とういうアレにね。


 先週のこのコラムの最後に、『週刊文春』と『週刊新潮』が楽しみだと書きましたが、けっこう内容は食い違っていましたね。


 焦点となっていた新生児の2遺体は、結局千鶴子の産んだ子供と決まったようだ。あるいは孫ではないかという憶測もずいぶんと飛び交っていたのですが、そうではなかったということです。


 産んだのは20年ほど前ということですが、この時期に私は注目している。やはり手にかけたことを認めつつある利英君と利加香さんはもう生れていて、そのあとの子供なんですが、千鶴子にとってはもうそのあとの二人は必用なくなったということなのです。


 この時期千鶴子が熱中していたのは、平塚の蕎麦屋の主人を虜にしてその財産を乗っ取ること。現に、1億円と言われる豪邸には次々に抵当権が設定されて、金にかわっていっている。それを主人本人がどこまで知っていたのかもちょっと今となってはわからない。ところが、新生児を産んだ時期には、もう1億円をむしりきっていたんですね。千鶴子にとっては主人はもう空のサイフ。だったらしんどい目をして、子供をまたもうける必用もなくなっているわけです。


 私が疑問に思うのは、それだけの金がどこに消えたかということ。一応、流行っている蕎麦屋の女将として、日常的な金にはまったく不自由していなかったはずだ。それに加えて一億円もの金を何に使ったのでしょう。


 蕎麦屋の主人が亡くなったあとも、千鶴子はあちこちから借金を重ねている。3000万円やられたという人もいるらしい。すべて併せると2億や3億はいくのではないか。


 実家に帰った時に、ブランド製品などをかなり身につけていたと言いますが、そんなもので使える金なんて、実は知れているんです。不動産を買っているようでもないし、高級車を乗り回しているわけでもない。娘をタクシーで送り迎えしていたとか、外食が多かったとかいいますが、いずれも出てくる話が笑えるほどセコい。あの太り方だと、シャブをやっていたわけはないし(笑)。


 ここで、私はもうひとつの情報に注目するのです。確か『週刊文春』だったと思いますが、利英君が失踪した時に、蕎麦屋はちょうど千葉へと引っ越す話が進んでいたのだという。利英君がいなくなったことで、この話は立ち消えになる。


 メディアは、利英君の失踪は、ちょうどその頃に返済が迫っていた借金をウヤムヤにするためという報じ方をしていますが、私は引っ越し話にも注目したいと思う。


 「利英が帰ってきた時に、家がなくなっていると迷うだろうから」という理由で、結局失踪事件が、引っ越しを阻止することになったからです。


 千鶴子には、引っ越したくない理由があったのではないか。考えられるのは主人以外の「男」の存在です。そして、それを仮定すると金の「出口」が見えてくる。


 あるいは、主人と峰宏さんに加えてもうひとり「第三の男」がいるのではないか。それは、彼女が金を逆に貢いでもいいと思う、若くて逞しい男なのではないか。


 あくまでも想像です。今のままでは動機もともかく、金の行き先がどうも納得がいかない。もし「第三の男」がいたならば、今回の事件の背後にも重大な役割をしている可能性があります。警察がそこまで視野に入れているのか、どうか。




 平塚で死臭が漂っているというのに、目と鼻の先の大森では、歯科助手が同棲していた男を殺し、首を切り離すという事件がありました。


 双方の現場は歩いても行ける距離だそうです。どうしちゃった、湘南!夏を前にして、あの爽やかなイメージが丸潰れですわな。


 この歯科助手の行動もかなりヘンです。本人はDVの存在と、男がマジメに働かなかったからと言っているが、被害者はちゃんと会社にも行っている。無断欠勤になったので、父親が訪ねてきて犯行がバレたんですから。確かに、怒鳴り声や、犯人が駐車場の車に一人で逃げているところが見られたりしているが、いきなり殺して首を切り離すというのも短絡的すぎるでしょう。


 しかも、彼女は犯行のあと平然と勤務先に出かけているんです。姿を消したのは、ネットにニュースが流れた直後。これも分かりやすすぎて、自分が犯人だと言っているようなものだ。


 犯罪心理学者によると首を切り離すというのは、蘇りを恐れる精神状態からだと言いますが、どうなんでしょう。どちらにせよ、精神鑑定を弁護士は要求するでしょうね。


 平塚といい、大磯といい、最近の日本人は死体と一緒にいるのが平気になったのかなあ。ちょっと、窺い知れないなにものかが、日本人の精神構造の中で進行しているようで、ゾッとします。




 これも湘南の不幸と言っていいのかどうか(苦笑)。サザンオールスターズの元メンバーの大森隆志が大麻と覚醒剤で逮捕されましたね。ハッパだけでなくシャブまでやっていた。しかも、持っていた分量がハンパではない。なのに黙秘を続けているということは、売人もやっていたのかなあ。


 逮捕されたその週末の桑田佳祐さんのレギュラーのラジオ番組には痛々しいものがあった。それでも生で出演していた桑田さんは偉い!


 そもそも大森は「ソロ活動のために独立」というよりも桑田さんに「泣いて馬謖を切る」をされた人物です。原因はファンならご存じの通り、創価学会。


 大森は熱心な信者だったんですね。


 個人がどういう宗教を信じようと勝手ですが、彼の場合は学会の広告塔として、サザンの中で浮いてしまっていた。


 なにしろコンサート会場で学会の三色旗が揺れるそうなんですから。一般のファンは引きますよね。そんなことをして摩擦をおこさずに、サザンのメンバーでいた方がはるかに広告塔の役割を果たすと思うのに、あの人たちの考えていることはわからない。


 最近も「えっ」と驚く芸能人が創価学会員だということをいくつか聞きました。


 外国人の問題も含めて、この国の横腹は本当に柔らかい。


 海に守られて稲を育ててきた心優しき民族のそれは優れたところでもあるのですが、たまには意識して鎧うことも必用でしょう。


 大森を毅然と切った桑田さんは、プロデューサーとして危機管理にも優れたリーダーであるということを、はしなくも示したということです。




 その覚醒剤。北朝鮮から何百キロという大量な密輸をしていた連中が捕まりました。金正日がシャブで国家を経営していなかったら、大森隆志もシャブにハマらなかったかもしれない。わははは。


 それにしても人の国をナメきった話です。「瀬取り」という方法でシャブを海上に流した北朝鮮の船は、そのまま境港に入港している。カムフラージュもあるのでしょうが、ちゃんと表の商売もするという、厚かましさ。そもそも境港というところが、いかに怪しいかは私はかねてからいってきた。


 「瀬取り」されているのはシャブだけではなく海産物を北朝鮮の船から買っているという噂も地元では聞いた。市会議員の中には、しょっちゅう平壌に行っている奴もいる。世界中に認められた犯罪国家とつきあっているんだから、灰色自治体と呼んであげよう。暴力団とつきあいがあると「周辺者」とか「純構成員」と呼ばれるんだから。


 元締めの禹時允はもともと北朝鮮籍だったのをある時から韓国籍にかえている。今や韓国人ならノービザで日本に出入り自由ですからね(笑)。中国経由で北朝鮮にもしょっちゅういっていて「いわば大物工作員」と情報関係者は笑う。


 シャブの代金はこいつのもとに、暴力団から銀行振込で払われていたようだ。政治資金ですら橋龍さんを見ればわかるように、手渡しが当たり前でしょう。永田メール事件の時にも「振込なんてありえない」と話題になったじゃないですか(笑)。それをアシがつく銀行取引でやっていたなんて、いかに当局がナメられていたかです。


 そうなんです。彼ら、つかまると思っていなかったんですよ。つまり日本の警察は北朝鮮に対してはアンタッチャブルだと知っていたわけだ。


 なぜそれが可能かというと北朝鮮にキンタマを握られている政治家たちがいたからです。ところが、そいつらの力が弱まってきた。理由は、拉致問題で国民の怒りが沸騰して、北朝鮮に国を売る政治家はやっていけなくなっからです。


 実は、今回の案件は小泉訪朝のころにはもう警察はかなりつかんでいたともいいます。しかし北朝鮮との関係を重視する官邸や、まだ残っていた親北政治家たちによって押さえられていた。その重石が、ようやくとれたとういことなのです。


 警察はこれを突破口に朝鮮総連本部の捜索を狙っています。しかし、その時期が後ろにずれ込んでいる。つまり、まだ平壌からの指令をうけて最後の抵抗として圧力をかけている政治家がいるということだ。


 総連に捜索が入って、そういう連中の名簿が出てくると面白いですね。いろんな写真なんかと一緒にね。


 村上某のように、急に海外に居住地を移す、政治家や元政治家がいたりして。どはははははは。






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