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今週もサッカーの話から始めるのはいかがなものかとも思いますが、私の「日本民族の弱点」論が不幸にも当たってしまっていますよね。
攻めに強いが守りに弱い。特に、守りに入るタイミングが下手糞だ。ミッドウェー海戦の時に、爆撃機の雷装を変更するタイミングでモタモタしたために、爆弾を空母の甲板に並べた状態で空襲を受けるという愚挙をした。一瞬の決断の遅さです。
ジーコ監督はブラジル人のくせに、そういう日本人的弱さがあると先週書きましたが、スポーツジャーナリストや記者たちに聞くと、宮本選手にもそういうところがあるらしい。ところが、だからこそ逆に、彼は愛されるんです。
小さな身体を張った決死の防御というのは、これまた日本人好みなんですよ〜。牛若丸から始まる系譜ですよね。悲壮感が大好き。ディフェンスで悲壮だというのは、それだけ攻め込まれているわけなんだが、そんなことは言っちゃダメ(笑)。せっかくの盛り上がりに水をさしてしまう。
すぐに倒れて痛んだり、ファウルをとられるのもフィジカルが弱いからなんだけど、これも悲壮感の方にカッコよく解釈してしまう。これだけ国民的な支援があると、ジーコ監督も宮本キャプテンをかえることはできなかったわけです。
その宮本選手がブラジル戦では出場できない。メディアは書かないが、密かに現場の記者たちは言っている。「これはひょっとすると天佑神助かもしれない」と。ジーコがどうしてもかえられなかった宮本選手をひっこめるチャンスが来たわけですね。乃木希典の指揮権を児玉源太郎が軍規を曲げてまで剥奪した二百三高地の奇跡がひょっとすると実現するかもしれない。
またまた日露戦争で恐縮ですが、こういう見立てはこのページでしか読めないので嫌な人は、いくらでもそのあたりに転がっている「サッカー通」の方に行って下さい(笑)。ずっと私が書いてきた「日露戦争方式なら勝てるかも」は、まさにブラジルに対してこそ有効なのかもしれないのです。
あの戦は、陸戦以上に海戦で圧倒的な不利を抱えていました。ホントに、今度迎えるブラジル戦そっくりなんです。
日本がまず相手にしたのは旅順艦隊です。これを沈めないと、大陸の陸軍への補給路が脅かされる。一隻でも残すと安心して輸送船を出せないので、海戦をやった以上は全滅させなくてはいけない。
ところが、最初の海戦では中途半端に敵は残ってしまい、旅順港に逃げ込んでしまいます。こうなると海上輸送の安全をはかるためには、虎の子の艦隊を港の前にはりつけておかなくてはいけない。
そこに戦慄すべき情報が飛び込んできます。はるか黒海からバルチック艦隊がやって来るという。まさに前門の虎、後門の狼です。バルチック艦隊がやってきて合流されると日本は絶対にかなわない。ならばまず目の前の旅順艦隊を全滅させ、その後バルチック艦隊をも完膚なきまでに叩きのめさなくてはいけなくなりました。
旅順艦隊を少しでも残すと、バルチック艦隊の相手をしている時に旅順港から出てきて背後をおびやかされるからです。
サッカーで言うと、鉄壁のディフェンスをまずこじ開けてゴールを決め、後半新たに投入されたスーパースターたちを今度は完全に押さえ込んで得点せさせないようにしなくてはいけない。
まさに「2点差でブラジルに勝つ」というような奇跡に近いことに、明治時代の日本人は国の運命をかけたんですね。
そして、やってのけた。
旅順はまず閉塞作戦をとった。出てこないのなら閉じ込めてやろうというわけです。有名な「広瀬中佐」の伝説はこの時に作られたものです。結果として、乃木から児玉が指揮権を剥奪したおかげで二百三高地をとることができ、そこからの砲撃で旅順艦隊の力をおおきく削ぎます。今回、宮本選手と二人のFWを交代させることが、結果としてこの二百三高地陥落のような結果をもたらすのではないかと私は期待しているのですが。
そうやって迎え撃ったバルチック艦隊を「天気晴朗ナレド波高シ」の状況の中、世界の戦史の中での奇跡とも言われるように、全滅させる。T字回頭など秋山真之の頭脳と東郷平八郎の勇気が勝利を招いたわけですが、まさに薄氷の勝利。何かが日本にはついていたとしか思えない。
そうです。ブラジル戦の前には司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』を読みましょう。「ひょっとしたら!」という勇気を与えてくれますよ。わははははは。
W杯に世界の耳目が集まっている。ならば前回のようにこっそり電波を盗んでこっちも見てやろうとした北朝鮮にFIFAはまかりならんと言った。
「なんだなんだ、人民が飢えていないおまえらだけで楽しみやがって」とキレた金正日はテポドン2をおったてて、燃料まで入れちゃいました。あ〜あ。無茶するなあ。
燃料は一度入れてしまうと抜くのが大変なので入れた以上は発射するだろうというのが専門家の見方です。「入れるフリをしているだけだろう」という人もいますが、それは軍事を知らない。液体燃料は超低温ですので、温度センサーをつけた衛星なら入れたかどうかはすぐにわかります。アメリカがそう言っている以上、そうなんでしょう。
しかし、将軍サマは、このハッタリの落としどころをどうするつもりでしょう。
最初はこういう見方があった。まずは韓国相手。金大中が月末にやってきて金正日と会見するという動きがある。前回、お互いに首脳として会った時には、金大中は500億円の手土産を持っていった。それで会談を買っておいて、ノーベル平和賞をもらったんだからひどい話です。金のことがわかった段階で、ノーベル財団は賞を剥奪するべきなんだ。
テポドン準備は「今回も金持ってこいよ〜オラァ」という正日ちゃんの恫喝の声だというのですが、ここへ来て訪朝そのものが怪しくなってきた。
盧武鉉がいい顔をしないのだといいます。「金大中に会うくらいなら自分に会え」というメッセージを送っているらしい。来年の選挙でシンパを勝たせて、刑務所入りやら死刑判決やらを逃れようと、盧武鉉も必死ですからね。
もうひとつは、日本相手です。実は、政権末期に向けて、首相官邸はまたもしきりに訪朝を画策していたといいます。小泉さんはあまり乗り気ではないが、某書記官が異様に盛り上がっていた。ここでも持参金をつり上げるために、テポドンを立ててみたというのですが、あんた、そりゃ逆効果でしょう(苦笑)。もはや、日本の世論はそんな恫喝を許しはしない。逆に、小泉さんだか安倍さんだか(こちらの説もある)の訪朝はこれでやりにくくなった。
そしてアメリカは完全にアタマに来ています。以前、クリントン政権の時に同じ方法でアメリカの譲歩を勝ち取ったという成功体験があるから北朝鮮はこれをやったらしいのですが、クリントンとブッシュじゃ大違い。ホワイトハウスで実習生のおねーちゃんにハマキをくわえさせるのが趣味の大統領と、ホントにイラクを攻撃しちゃう狂犬とでは違うことを知っておくべきだった。
テポドンが飛んだ場合、アメリカは完全に軍事的オプションを検討します。しかし、それ以上にツボをおさえた金融制裁で、金正日政権はもっと締め上げられる。これ以上金がまわらなくなると、体制がゆらいで来る可能性がある。
そういう意味では一発撃ってくれた方がいいような気も…。
そのブッシュへのおつきあいで行ったイラクから陸上自衛隊がようやく撤収することになりました。
「イラク情勢が安定してきたから」と阿呆な大マスコミは書きますが、とんでもない。逆です。混乱の収拾がつかなくなってきたので、みんな逃げ出すのです。ブッシュもさすがにお仲間の逃げ足を止めることができなくなってきたのです。
先日、バグダッドを訪問したブレア首相との共同会見の場でマリキ首相は「ムサンナ州の治安権限をイラクに移譲する」と発表しましたがとなりのブレアさんは「おい、聞いてねえぞ」という顔をしていた。
また、ブッシュ大統領がバグダッドを電撃訪問しましたが、これは5分前までマリキ首相にも知らされていなかったという。
したり顔で「極秘作戦」なとと大マスコミは書きますが、世界の耳目をもっとも集めるべき二国の首脳が会うのに、相手が知らなかったというのはないだろう。冷静に考えれば(爆笑)。
つまり、米英と傀儡政権の間ですら、コミュニケーションがついになくなってきたのです。マリキはオノレの権力維持のために、ブレアに相談もなく治安権限をぶんどってしまう。ブッシュが訪問をマリキにも言わなかったのは、どこから情報が漏れるかわからないからです。つまり、マリキといえども信用していない。聞くところによると、イラク傀儡政権内部は、もう四分五裂状態。昨日の友は今日の敵で、誰を信用していいのかお互いもわからないような状況らしい。
国家の体をなしていないのです。このままだとどこまで泥沼化するかわからない中で、アメリカも内心は逃げ出そうとしている。日本はここでもまた尻馬に乗ったというだけにすぎません。
2500人米兵が死んだのは、当事者だから気の毒ながら仕方がない面もある。しかし、5人の日本人は死ななくていい方々だった。殺したのは小泉純一郎です。得意気な顔をして「イラク復興に貢献したから撤退する」と言うな。
撤退は、作戦の中でもっとも難しい。自衛隊派遣は、これまでで最高に難しい局面を、最悪の状況の中で迎えることになります。
秋田の豪憲君殺し。警察は彩香ちゃんの死を「事故」だと断定していたわけではないという話が入ってきています。「事件」の心証の中で、鈴香を泳がしていたのだと。
もっとも、県警は今後の展開の言い訳のためにそうしたリークをはじめたのかもしれず、鵜呑みにするのは危険ですね。
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