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勝谷誠彦コラム
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2006年9月26日
安倍新内閣発足へ。
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 ごめんなさい。


 最初に謝っておきましょう(苦笑)。先週書いた検察の動き、今日までには具体化しませんでしたね。確かに時の権力者が交代する時にはやりにくいわな。もっとも「交代するまえにやる」のがミソだと聞いていたんですが。何か事情があったのでしょう。


 もっとも、まだ文字通りの「執行猶予」です。なくなったわけではない、と言っておきましょう。負け惜しみじゃないって。わはははははは。



 さてその首相の交代ですが、ちょうど今日26日の午後からが組閣で官邸への呼び込みとなります。


 要となる官房長官は与謝野馨さんか塩崎恭久さんか。与謝野さんは手堅いが、清新さなら塩崎さん。もっとも、塩崎さんにそれだけの手腕があるかどうか、選挙区の地元の声を聞くとかなり疑問符がついてきます。ただでさえ「論功行賞内閣」と言われているんですから、この起用はその色を濃く出しすぎるかもしれませんね。


 取り沙汰されている中で、私には許しがたい名前が二つあります。


 ひとつは甘利明さんの経済産業相への起用です。この人の名前、最近どこで見たか思い出せますか?そう。サラ金のグレーゾーン金利の時に、業者側に立って主張を繰り返していたとのニュースです。


 「全国貸金業政治連盟」。こんな名前の業界団体があることそのものが爆笑ものですが、テメエらで略称を「全政連」と言ってやがる。「金貸連」いや「高利連」だろうが。


 「全」「政」「連」はいずれも、団体の本質にまったく触れない一般名詞のところだけとっているお笑い。この文字の間にいろいろ入れると何でもできるぞ。


 「全国極道政治連盟」「全国風俗業政治連盟」「全国変態者政治連盟」。いずれも略称は「全政連」。どはははは。この略称を無批判にそのまま使う新聞もひどいけどね。


 おっと話がそれました。この「全政連」もとい「高利連」から甘利さんは政治献金を受け、その上で業界寄りの主張をしてきているんです。


 9月20日付けの朝日新聞から。<05年の収支報告書によると、全政連は、中川秀直・自民党政調会長(6万円)、甘利明・同党政調会長代理(30万円)ら計23人のパーティー券を買っていた>。


 これらの資金の原資はと言えば<購入の原資となった収入の大半は寄付で、05年分の寄付総額は830万円。アイフルの福田吉孝社長と武富士の武井健晃・専務執行役員がそれぞれ149万円ずつ寄付していた>(同紙より)。


 おっと、思わぬところで自民党の新幹事長のお名前も(笑)。


 要するに下流社会の連中から吸い上げた金が高利貸しの懐に入り、まわりまわって甘利明さんのところに行ったわけだ。


 経済産業相と言えば、国民生活に密着した行政を行う大切なポジションです。そこに、こんな高利貸しべったりの人物を起用するなら、安倍新政権がどういうスタンスなのかが問われるでしょう。まあ、あと数時間でわかることですがね。


 もうひとつは公明党の冬柴鉄三さんの処遇です。一部の報道では、公明党が要求しているのは法相だと流れている。


 とんでもない話だ。フランスではカルト教団と認定されている創価学会を母体とする党に、法の執行権を与えるなどというのは許されるものではない。もっとも、それがあそこのドンの悲願らしいですがね。まあ、いくらなんでもこれはありえないでしょう。


 というのも、安倍晋三さんと公明党との仲はあまりよろしくない。


 以下、極めてディープな情報です。創価学会は今、血眼になって安倍さんのスキャンダルを探しているらしい。あるいは、組閣までに間に合わせて、法相のポジションとバーターしたかったのかもしれません。


 安倍さんに痛い腹はないかと言えば、残念ながらそうではない。とほほほ。


 「赤坂」がキーワードです。これ以上はカンベンして下さい。権力側の調査機関も、それは把握しているはずです。そのカードを敵味方がどう使い分けるか。メディアがどう動くか。興味深々といったところですね。



 あー、もう筆もといキーが滑る。書き出したら止まらなくなってきちゃったな。いいや、これも書いちゃえ(笑)。「来る権力者」の女性事情はこうですが、「去る権力者」の側は、いまや「人生いろいろ」ならぬ「人生、これからだっ!」と燃えに燃えているようです。


 小泉さん、公邸を出て、高輪の議員宿舎に移るまでホテル住まいとか新聞は書いていますが、実は「2LDKを借りた」という情報が。場所については、マスコミ各社が必死で探していますがまだ見つかっていない。


 ミソは「ここにはお姉さんは連れてこない」ことです。では「K」を使うのは誰か。身の回りの世話は誰がするのか。かねて名前が上がった某女性議員かとも思いましたが、そうではないという声もある。一方では「結婚もある」などという仰天情報も流れてくる。


 これらが乱れ飛ぶほど、小泉さんは今ウキウキなんですね。しかも口も軽くなっている。「人生、いろいろ。女も、いろいろ」とか言ってます。絶対。どはははははは。




 これまでのところ決まったのは、自民党の3役です。あたしゃ、これを見てガッカリしましたね。「古い自民党をぶっ壊」した中から出てきたのは「腐った自民党」だったかとね。


 総務会長に丹羽雄哉さん。これはわかりやすい。「丹羽・古賀派」というアタマの二つある派閥から片方を一本釣りしたわけだ。ずっと安倍さんに因縁をつけていながら、最後で媚びを売ってきた古賀さんへの痛烈な嫌がらせです。


 北朝鮮問題に詳しい安倍さんのことだ。古賀さんが北朝鮮利権とどういうつながりがあるのかもお見通しでしょう。これで「丹羽・古賀派」は「丹羽派」になる可能性が高まってきた。古賀さんはどうあっても福田康夫さんを立てておくべきだったと、いまごろ切歯扼腕しているに違いない。


 問題はあとの「両中川」ですね。この二人の顔が並ぶとどうしても、赤坂(爆笑)あたりのクラブの風景が浮かんでくる。どうも夜っぽいんですね。それも、料亭ではなくクラブ。やはり「酒と女」の臭いがプンプンするからでしょう。


 中川昭一さんはご存じの通りの酒乱…おっと失礼、酒豪。中国や韓国には毅然と対応していて立派なんですがね。安倍さんとは仲のいいお友達。


 問題は中川秀直さんでしょう。こういうタイプの政治家は確かにいますが、自民党の表の顔にしちゃあ、マズいだろう。


 忘れている人がいるといけないので振り返っておきますと、この人は第二次森内閣の官房長官だった。しかし、女性スキャンダルと闇社会とのつながりを指摘されて辞任しているんです。


 欧米で、女とマフィアのカケラでも身辺に出てくれば、政治家としては二度と浮上できない。それが、また堂々と公党のナンバー2を務めるんだからいい国だよ日本は。とほほほほほ。まあ、ここまでは週刊誌も書くでしょうが、私はもうひとつ踏み込んでおきたい。


 秀直さんは、実はあの村山内閣の時の首相補佐だったんです。社会党内閣の中で、いわば自民党の連絡将校として官邸にいた。社会党なんて何の力もありませんから、村山さんをコントロールしていたのはもちろん自民党です。そのキーマンを務めていたわけで、村山内閣の影の総理だったと言える。


 村山内閣というのは、後世きちんと調査しなくてはいけない、まことに怪しい存在だったと私は思っています。阪神大震災への対応のマズさもさることながら、オウム真理教事件が起きた。


 かねてから書いているように、私はあれは外国からの間接的な侵略だったと信じていますが、それに対する、半分国を売りかけたような村山内閣の対応には、不信な点がまことに多い。ロシアへの捜査員派遣の中止や、松本サリン事件の冤罪スレスレ捜査など、はたしてオウムを封じ込めようとしたのか、泳がせていたのか、疑惑に限りがないのです。


 ちなみにこの時の警察の元締めである国家公安委員長は、野中広務さんです。よくこんな内閣で国家が成立してたな(苦笑)。


 北朝鮮と毅然と対決しようとしているように「見える」安倍さんがはたしてホンモノなのかどうか。中川秀直さんの幹事長起用は、そこに微妙な影を落としているような気がしてならない。メディアは論功行賞だとわかりやすく説明していますが、私は自民党の持つ闇の部分が表面に出てきているように思うのです。




 かくなる上は、安倍さんは組閣の方をもっと明るくやることでしょう。


 老婆心ながら私からアドバイスをいくつか。あと数時間で結果が出ていまうので、そのあとは実際の名簿と突き合わせて見ていただくと面白いかと。


 麻生さんはもちろん起用するでしょうね。これが外れたら、それこそサプライズです。ここまでは折り込み済みだ。もうひとつ、私は谷垣さんもどんな形でもいいから入閣させろと言いたい。


 小泉さんを織田信長にたとえるのは今や常識ですが、信長を継いだ秀吉がどういう人物だったかを思い出してほしい。


 彼は稀代の「大気者」として、徹底的に大名たちの取り込みをはかった。討伐ではなく融和で一気に全国統一をなし遂げたのです。今回の場合、そのキーマンは谷垣さんでしょう。いまは一見は総主流派体制のように見える。しかしそれは外見だけで実は中はバラバラです。それを実質的なものにするためには、奇策といっていいこれが必ず効きます。ホントは自民党を下野させたい私なんですがなんでアドバイしてしまうんだろう。


 んでもって、安倍「秀吉」は天下をとったあと「北」朝鮮征伐。そっか、これを言いたかっただけなのか。どはははははは。


 あとひとつ。女性枠で小渕優子さんの名前があがっていますね。どうも政治家としては答弁もおぼつかないらしいんですが、ただひとつツボにはまってポストがある。


 沖縄担当の大臣です。小渕さんのお父さんは、沖縄サミットを通じて、沖縄の人々の心をつかんだ。基地問題などでの内地と沖縄とのこじれは、多分に感情的なものがあります。サミットをやり2000円札に首里城を入れた小渕さんの娘さんなら、沖縄の方々の心をときほぐすきっかけを作れるかもしれない。どうでしょう。




 自民党3役が決定してメディアが報じているさなかに「小沢一郎入院」のニュースが飛び込んできました。


 「小沢さん、やるなあ」というのが感想です(笑)。今出てきて自民党の人事や組閣にコメントするほどバカな役回りはない。だったら病院に入っていて、なおかつ入院のニュースで自民党のメディア露出を少しでも邪魔した方がいい。そういう事だと思いますよ。




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