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勝谷誠彦コラム
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2006年10月17日
核武装論議開始の是非。
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 北朝鮮の核がホンモノだったとアメリカがついに「公認」しました。


 爆発力が小さかったのが、火薬によるプルトニウムの「爆縮」に失敗したための「未熟核爆発」だったのか、それとも本当に小型核兵器の開発に成功したのか、そこのところはまだわかっていません。


 しかし、こういう場合は軍事的には「最悪のケース」を考えておいた方がいい。それはつまり「小型核を北朝鮮は持った」という観測です。私は、先週のこのコラムでその可能性を指摘しています。


 小型化された核の「持ち込みによる爆発」を防ぐために、一刻も早い海上封鎖をも先週私は提言しました。ちょっと自慢するなら(苦笑)日本国政府は私と同じ考えに基づいて素早く行動した。つまり、国連の制裁決議を待たずに、北朝鮮船舶の入港を全面的に禁じたのです。それぞれの港から追い出されて出ていく北朝鮮の船の映像は記憶に新しいでしょう。


 おそらく、アメリカからの、あるいは独自の情報で日本国政府は私と同じ危惧を抱いたと思っていい。相当稚拙な技術でも重量850キロくらいまでの小型化は可能です。ミサイルには搭載できなくとも、先週私が指摘したように原発の横で爆発させることは容易だ。すべての北朝鮮船が退去するまで、日本の安全保障関係者は冷や汗ものだったと思います。


 だから、何も原発銀座であり軍港である舞鶴なんかに、もともと北朝鮮の船を入れるなっちゅうの(苦笑)。


 さあ、これで私たちは核を持ったカルト国家という、人類史上もっとも難儀なものと、最前線で対決しなくてはいけなくなったわけです。


 それにしても、日本のメディアはなぜことさら爆発規模を小さく報じたり「火薬での、なんちゃって爆発だった」とかき立てたりするんですかね。冷静に情報を分析するのではなく、自分たちに都合のいいように読み解きたがる。私がいつも言う「根拠なき楽観」です。いちどそれで大東亜戦争で国を滅ぼしかけたじゃないの。


 戦後「根拠なき楽観」の不磨の大典というべき憲法9条を拝んで生きてきて、ここまで無事だったのは全くの偶然。ついにそれが破綻したのだということを素直に認めればどうですかね。


 朝日新聞や妄想平和カルト教徒の皆さんにとってのアホダラ経である日本国憲法は前文でこう謳っています。


<日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した>


 あのさ。平和を愛する諸国民の公正と信義ってどこにあるのさ。隣にすくなくとも一匹、このことからもっとも遠い狂人がいて、床にガソリンまいて、手にライターもって暴れているじゃないの。


 要するに、この憲法の大前提がすでに崩れているんですよ。そんなものに、私たちの生命財産などを託するなんてまっぴらだ。


 ちなみに、これに続く文章はこうです。


<われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ>


 だったら日本国は国際社会の先頭に立って、<専制と隷従、圧迫と偏狭>の権化たる金正日体制を<地上から永遠に除去>しなくてはイカン。アメリカや中国に任せておいてはダメですよ。それ行けやれ行け自衛隊。そうしないと<国際社会において、名誉ある地位を占め>ることなんてできない。常任理事国入りなんて夢のまた夢ですよ。わはははははは。




 イスラエルや中東のニュースを見ていて、あなたはいつもどこか遠い星の出来事のように思っていませんでしたか?


 今や私たちこそがイスラエルになったんですよ。


 イスラエルは周囲すべてを敵意をもった国に囲まれています。日本も、北朝鮮のみならず韓国、中国といういわば潜在的な敵国に囲まれている。そしてその中の二つが核を持っているわけです。どこがイスラエルと違う状況なのでしょう。


 いや、私たちの方がはるかに危険だ。イスラエルはイラクが核を持ちそうになった時に、その原子炉を空爆しました。他国にいきなり殴り込みをかけてまで、核を持つ敵国と対峙することを防いだのです。


 その一方しで自分は核武装した。


 イスラエル南部の砂漠の中の、核貯蔵施設があると言われる区域を走ったことがあります。特に誰何されるというものではないが、独特の緊張感がありましたね。と同時に、国土のほとんどが砂漠のような国家だから、容易に持てたのだなとも思えた。日本ならどこに核を置くかで、大騒ぎになるでしょうね。原発から米軍基地まで、おたがいに押しつけ会う地域エゴ国家なんですから。


 そう。イスラエルよりも実は危険な立場にいる日本。どうして核を持つという論議をしないでおれましょうや。いやおれない(反語・笑)。


 中川昭一自民党政調会長が「核武装の論議ははじめてもいい」とテレビで言ったと、朝日新聞をはじめとする、妄想的平和主義者の方々が反発して喚いています。


 加藤紘一さんはこう言った。「国際的に波紋を呼ぶ。自衛隊にはかなりの力がある。そこに核を持つ構想があるとなると、北朝鮮の核保有よりショッキングだ」。


 どははははは。いや、加藤さんは個人的によく存じあげているし、立派な方だと思う。「加藤の乱」に破れて下野されていた時には、先日焼かれたご実家の近くの寿司屋で、一緒に岩牡蠣を肴に、一杯やりましたっけ。


 でもね、この発言はいただけませんよ。カルト国家の狂人独裁者が振り回している核と、戦後60年間一発の弾も撃たず、輸出すらしてこなかった平和国家の与党政調会長が核武装の「論議を始める」ことに言及したことを同列にするとは、世界中から頭の中身を疑われますよ。


 もっとも、この加藤発言で、誰がいちばん日本の核武装を嫌がっているかがわかります。中国ですね。加藤さんは時に中国政府の代弁人ですから。


 日本が核武装すると、台湾もすぐに追随するだろう。すると、台湾侵略は難しくなるわけで、中共政府としては嫌なわけです。もっと言うなら、中共の内部文書では、日本もやがて併呑していこうという思惑はミエミエですから、そのことも難しくなる。


 そうだとわかると、ますますやりたくなりますね、核武装。わははは。




 すぐにこうした反発が出るのでわかるように、口三味線の核武装だけでも、相当なインパクトと抑止力があるんですよ。


 イスラエルは核を持っていると公言していません。でも世界中がそう思っている。思われていることで、充分に抑止力になっているんです。だから、日本国も論議を始めることで、その前段階的な効果がある。


 準備を怠らないことです。確かに、今の核不拡散条約(NPT)のもとで核武装するなら、北朝鮮やイラクになってしまう。しかし、NPTそのものがどこまでもつかわからないわけです。それぞれが勝手に核武装する時代が来るかもしれない。


 こんなことを言うとまた妄想平和カルト教徒が激昂するでしょうが、だからあんたらは妄想なんだと言いたい。「根拠なき楽観」以外のなにものでもない。実際にNPTは機能せずに、拡散が続いているじゃないですか。確かに南アフリカなど一部で核放棄はした。しかし「核クラブ」のひとつでも核を捨てたところはない。帰納的に考えるならば、核の拡散は更につづき、やがて「一家に一台」じゃないや「一国に一個は核」の時代がやってくるという結論になりませんか?それを人類の叡知だとか愛だとかで「人間の腐り」でも作って阻止できるならやっていただきたいが、あなたたちは一度も成功したことがないじゃないですか。


 できなかったことをあたかもこれからは出来るというのは、落ちこぼれの言い訳であり、卑劣な逃避です。


 いざ、一斉に核武装、という時に遅れないための準備。それは、最後にプルトニウムを詰めて信管をセットするという直前まで準備しておくことです。


 たとえば、原潜。いつも言っているんですが、国民の核エネルギーを緩和するためにも、まず原潜を所有するところから始めればいい。もちろん、巡航ミサイルを装備し、通常弾頭はいつでも核弾頭に代えられるようにしておく。


 これを8隻も作って南支那海などを遊弋させてシーレーンを確保する。


 中国の出方は劇的に変わるでしょう。


 次の段階は、アメリカの核兵器を、目に見える形で日本国内に配備することです。


 これは冷戦時代に西欧がやった方法だ。北朝鮮や中国が、中距離ミサイルを撃って来ても、同じ速度で同じ距離から即座に反撃しますよ、ということだ。


 「いざと言う時に米軍は守ってくれるのか」という心配も、これでかなり解消されるでしょう。そもそも「非核三原則」なんていう仏像を作って、祀ったから話がややこしくなっているんです。交通安全の標語じゃないんだから、しょもない原則は現実に合わせてとっとと変えていくべきでしょう。


 中川昭一さんの、核武装論議開始論は、こうした長い長い合理的な道への第一歩なのです。


 よく言った、と言っておきましょう。


 まさか前夜の酒が残っていた勢いじゃないとは思うけど。わははははは。




 ところで、ここ数日は北朝鮮の核実験その他の動きはプチ要注意かもしれませんよ。


 というのも、ハワイでの地震が、米軍の兵力に微妙な影響を与えている。


 地震で停電がおき、そのせいで、ハワイ島のテソロの製油所とオアフ島のシェブロンのそれが操業停止に追い込まれている。基地そのものは代替電力で大丈夫でしょうが、この二つの製油所では戦闘機の燃料を作っているので、若干の行動の制限があるかもしれません。第七艦隊が動きはじめていただけに、北朝鮮がつけこまないか少し心配です。




 シブい国際情勢からいきなり芸能ネタ。


 赤西仁くん。14歳疑惑とかいろいろあるようですが「本人が嫌になった」というのがどうも正しいところ。モテモテは以前からだったんですが、モテモテの種類が違ってきてしまって、20歳そこそこの青年には、籠の鳥が嫌になったんだそうです。


 私なんぞはこうやって売れていて稼げる時には稼いだ方がいいと思うし、人生にはそんな時期は長くないんだから、そういう時ばやれるだけやるべきだと思うけど、最近の若い人の典型でしょうね。これもいつも言っているけど「優先順位が違う」んです。


 どうぞ、自分を探しに行って下さい。わはははは。




 水野美紀ちゃんの携帯の写真が流出した件は、拾った奴と出版社に巨額の損害賠償を民事で起こせば絶対に勝てると、某弁護士は教えてくれましたが、社会の倫理の問題としてもやった方がいいと私は思う。


 でもそう言ったら、ある筋の人が「それが無理なんだよ」と。


 どうも持ち出したのが、二人に近い人物らしい。「落とした」のではてく「盗まれた」それもどちらかと言うと冗談に近い感じで。「仲のいい二人だからいいじゃん」てなもんでしょう。


 もっとも、ふたりのその後の対応は見事でした。


 いじめで子供を殺し続けながら、きちんと口もきけないどこぞの校長や教育長、それに福知山線事故の被害者の恋人だったお嬢さんを自殺に追い込んだJR西日本の幹部などに、ふたりの見事な危機管理万分の一でも見習っていただきたいものです。




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