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勝谷誠彦コラム
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2006年11月7日
腎臓偽装。
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 いやあ、ウカツなことを書かなくてよかった(汗)。


 先週、この原稿を入れて大阪の朝日放送に行ったら、スタッフがニヤニヤ笑って私を見ている。


 「灘高も、やっちゃいましたね」。


 わははは。直前の3時のニュースでわが母校の単位偽装が流れていたんですね。慌てて番組が終わってからオノレがここで何て書いたかを見直してみると、


 <さあ、私の母校の灘高がどうなのかは知らないけど、ともかくブツブツ言いながらも異様なほど先生たちは遵法を心がけていた記憶がありますよ>


 ああ、この程度でよかった。「やってるわけないでしょう」などと書いていれば大恥かくところでした。


 でも、この<遵法を心がけていた>というのはホントのところですよ。いつも私たちに「しゃあないけど守らなあかん」と何人もの先生が言っていたんですから。




 先週の当コラムを振り返りがてら、もうひとつ捕捉しておきましょう。


 <そもそも、校長の公印がある調査書に単位を偽装して書き込むというのは、有印私文書偽造、同行使でしょうが>


 これ、あとで弁護士の友人に聞きました。すると、面白い結果が。


 調査書に嘘の単位を書いてしまうことは刑法156条の「虚偽公文書作成等」になるんだそうです。


 <公務員が、その職務に関し、行使の目的で、虚偽の文書若しくは図画を作成し、又は文書若しくは図画を変造したときは、印章又は署名の有無により区別して、前二条の例による。>


 ここでミソは<公務員が>というくだり。つまり、同じ嘘の調査書を作成しても、公立高校の教員は罰せられるのに、私立高校の先生はお咎めなし。


 はたして学習指導要領が私学に対してどの程度の拘束力があるのかという点なども含めて、この「公私の別」はもっと論じられてもいいと思いますよ。


 私学というのは、ただ受験に有利だから存在するのではない。独自の価値観で教育をするから私学なのです。それを、ただ何十時間か座っていれば単位になる公立と同列に論じるのはどう考えてもおかしい。


 その私学の独自の「単位」を卒業に値するものとして認めるかどうかは、入学試験の時にそれぞれの大学が判断すればいいんです。かつて就職の時にあった「指定校」と同様にね。


 今回の騒ぎは、このレベルまで含めて、抜本的に論議をするいい機会なのに、文科省はまたも、なんとか現象面だけで糊塗しようとしているように見えてなりません。




 実は、今回単位偽装が少なかったいくつかの県では、数年前に同様な事件が起きていました。その反省に基づいて改革をしたために、今回は少なかった。いや、指導をしたのにまた起きたとも言えますが。


 前回の時に、それぞれの地元のメディアは報じているところが多い。なのに、コトの重大性に中央のメディアが気付かなかった。


 今回はたまたま、富山の地元メディアだけではなく、中央がかき立てたからコトが大がかりになったというだけなのです。最初に中央で書いたのはどこなのかな。そこのメディアの富山支局は、新聞協会賞モノですね。


 もちろん、いままで大騒ぎにならなかったのは、なんとか地方レベルで隠蔽しようという力が働いていたからにほかならない。「単位偽装の偽装」に成功していたわけですね。そして、恐るべきことに、コトここに至っても、まだ今回もそれをやろうとしている地域がある。


 例えば三重県なんかそのようですね。


 公立高校での偽装は一校もないなどと教育委員会は言っているようですが、問題が表面化してから、慌ててはじめて世界史の教科書を持ってくるように命じた高校があるじゃないですか。私のもとには、続々とそうした情報が寄せられていますよ。


 これ、かなり悪質ですよ。


 こうした「みんなでやれば怖くない」的な行為が発覚した場合、確かに合理的な救済は「今回だけはカンベンしてやる」なんです。たとえば、県の裏金作りの問題がそうだ。


 最近岐阜県で大騒ぎになったこの件は、3年ほど前にまさに今触れた三重県でも発覚しました。


 この時の調査の責任者が今や「見るべきNewsがZERO」じゃなかった「News ZERO」のキャスターの村尾さんなんですが、彼は果敢な指令を出した。


 「今ここで、裏金についてすべて告白した職員については罰しない。しかしあとから発覚したなら、懲戒する」


 これで、一気に問題が明らかになったんです。


 岐阜県も同じ時に同じことをやればよかった。しかし、隠蔽したんですね。その結果、今回ついに逮捕者が出た。


 ひとのふり見てわがふり直せば、一回はカンベンしてもらえるんですよ。なのにその機会を逃すと、今度は手が後ろにまわることになる。


 今、まだ隠蔽しようとしている学校に私が言っておきたいのはこのことです。すべてを明らかにすれば、救済措置が受けられる。しかし、隠蔽しておいてあとからバレると、その生徒たちはホントに卒業できなくなりますよ。


 校長が自殺して済む問題ではない。


 今からでも遅くない。すべて正直に申告することです。




 耐震偽装、単位偽装と来て、今度は腎臓偽装ですか(苦笑)。


 いくら何でも、病気の腎臓を移植しちゃマズいでしょう。


 特にガンに関しては非常に危険だと、友人の医師。移植した場合、拒絶反応を防ぐために免疫抑制剤を使う。


 ガンというのは、人間の免疫監視機能と発ガン性のせめぎ合いから発症するものですから、その免疫機能を無理やり低下させたなら、再発の可能性は圧倒的に高くなる。


 これが、まず移植された側のリスクです。


 腎臓をとられた側については、もっと深刻な疑惑がある。


 前出の医師が言います。「そもそも、尿管狭窄などでは、腎臓を摘出する必要がない場合が多い。なんでとったのかなあ」


 なんでって、そりゃ、移植したかったからじゃないですか(笑)。万波医師などは、あたかも偶然「そこにドナーがいて、そこにレシピエントがいたから」と言っていますが、そんな盲亀の浮木、優曇華の花、ウサギが出てきて切り株にぶつかるような偶然が何度もあるわけないじゃないですか。


 現に、摘出したその場には腎臓を保存して運搬するためのスタッフも来ていたらしい。これも偶然というのかね。


 何より言い訳が不可能な根本的な矛盾は「他人に使える腎臓なら、本来の持ち主でも使い続けられたはず」だという事です。


 この疑問に万波医師などは「手術の時間が長くなるなどのことを、患者が嫌ったから」というわけのわからない言い訳をしている。素人の患者のそんなクレームに、「ああそうですね。じゃあとっちゃいましょうか。面倒くさいから」とプロの医師がのっていいわけがない。


 どう考えても、傷害、もしくは窃盗の容疑が浮かんできます。これから、警察も動くことになるでしょう。




 それにしても怖いのは、単位偽装が富山の高岡南高校でたまたま発覚したように、今回の腎臓偽装も宇和島の病院で、アホが金で腎臓を売り買いしたのがバレたから明らかになったわけです。万波医師は、その時は善意の第三者だったわけですよね。本筋ですらなかった。


 単位偽装は富山のいち高校の例が、全国数百の高校でも行われていた。氷山の一角とはこういうことです。


 この例にならうならば、臓器の出所の偽装や売買も、実はかなり水面下で行われているのではないか。


 移植学会に入っていない、万波医師のような「流しの移植医」なら、たとえばレシピエントを中国に連れて行って、金で臓器を買って、あちらで移植して来るなどということは簡単に出来るでしょう。いや、中国に行かなくても、新大久保や歌舞伎町のマンションの一室では今もやっているかもしれない。


 中国人じゃなくても、高利貸しに返済を迫られている連中とかね。そう言えば、商工ローンの時に「腎臓売れよ、オラア」と言っていた奴がいたな。


 今から思えば、全くシャレになっていなかったですね。


 あらゆることの偽装がバレる今の日本、臓器偽装の話もまだまだ出るかもしれません。




 北朝鮮は六カ国協議に戻るようですが、金正日がそんないい子ぶりっこをてみせたとこで、一度動き出した日本国の対北朝鮮「静かな戦争」はそうは止まりませんよ。やる時にはやるんですから。


 曽我ひとみさん拉致犯人として、新潟県警はキム・ミョンスクなる女を指名手配しました。


 誰ですか。「あっ、土井たか子」って言ったのは。http://www.news24.jp/70321.htmlかなり本質をついているから、そんな危ないことは言っちゃいけません。どはははは。


 情報筋によると、今回の手配は「キムのまわりの日本人協力組織にメスをいれるメドがついたから」だそうです。


 捜査のメドは実はずっと前についていた。しかし、手を下すことに、首相官邸がゴーを出さなかったらしい。小泉さんというよりも、あの「官邸のラスプーチン」がね。


 その男もいなくなり、イケイケの安倍さんでついにゴーが出た。


 最終の本丸は、朝鮮総連本部への強制捜査です。


 今ごろ、ヒヤヒヤしている連中が、三宅坂にも永田町にもいるんじゃないかな。ヘンな写真や名簿が出てきたりしてね。わははははは。




 『スッキリ!』本番中の、阿部哲子アナの結婚発表には驚きましたね〜。ホントに打ちあわせなしで、テリー伊藤さんも知らなかった。加藤さんだけじゃないかな、知ってたのは。


 ご主人はTBSの報道局のカメラマン。東南アジア某国駐在です。カメラマンとはいえ社員で、もともと記者。また記者に復帰することもありそうです。


 日テレとTBSであの年だと、二人あわせて給料は…うーん。


 こうやって、細々と原稿書いているのがバカバカしくなってくるなあ。とほほほほ。




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