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村西とおるコラム
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2006年8月8日
家族愛
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 「息子さんがお父さんの職業のことを知ったらどう思うでしょうか?」よく受けるご質問でございます。


 11歳の愚息が父親の仕事が「エロ事師」と知ったら驚いてグレてしまうのではないか、とのご心配を下さっているのでございます。


 「特に母親も父親と一緒にAV女優をやっていたことを知ったときの息子さんの衝撃は、余程のことがあるのではないでしょうか」親戚や友達、信頼する師と思う人達からこれまで何度もそうしたご心配の率直なお言葉を戴きました。ありがたいことでございます。そして私と家内はいつも同じお答えを申し上げてまいりました。


 「息子はそんな両親が嫌いだ、と言えばそれは仕方がありません。好きだ、と思ってもらえればそれもありがたいことです」と。


 これまで皆様からご心配のお言葉を戴く度に私達夫婦は「そのこと」について話し合って来ました。エロ事師とAV女優が夫婦となって人の親となったおかげで、他人様より余分に「夫婦とは」「家庭とは」「愛について」語り合う時間を持つことが出来たのではないかと思います。


 そして私と家内で出した結論は、息子が私達夫婦をどう思うことがあろうとも、私達の息子に対する愛は「不動」であることを息子に対して宣言しよう、そしてその時が来た時に語るのではなく、日常的に息子に対する私達の愛がどんなものであるか、を語り続けようと決めたのでした。


 我が家では事あるごとに夫婦がそれぞれにあるいは一緒になって息子に向かって「親と子の愛は決してギブ&テイクというものではない、たとえ子供にどんなに嫌われようとも親にとっては子供は自らの命さえ捨てても守りたい存在、幸福になって欲しい大切な存在なのだ」「君の誕生によって私達夫婦がどれほど幸福な日々を送ることが出来たか、ここまで夫婦で仲良く頑張ってこれたのは君が居たお陰だ、産まれてきてくれて本当にありがとう」と語る風景が普段のものとなりました。


 何故うちの両親はそうしたことをことあるごとに言うのだろう、と息子が不思議がっているそぶりはありません。両親とはそうしたことを言い続ける存在なのだ、と納得しているかのようであります。


 君にどう思われようとも父と母は君を愛している、とタンカをきってみても「オヤジ、ここまで俺を育ててくれてありがとう、お母さんも俺を産んでくれてありがとう」と息子に言われたら、世の親たるものの幸福はこれにまさるものは何がありましょうか。


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