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手前どものスタッフの一人が、過日家族を連れて温泉旅行に行ってまいりました。この男、性格も体格も華奢でございますが子宝に恵まれておりまして、三人の男の子の父親でございます。ようするに「好き者」でございます。
栃木県の山深き谷底にある由緒ある温泉旅館に到着致しました。「子供達はウルさくしてご迷惑をおかけするから私がウチ風呂に入れます、アナタは露天風呂にいらっしゃって」伏し目がちに云う妻の表情に、今夜は四人目をタップリ仕込みましょうね、のメッセージを見た「好き者」は勇躍当旅館自慢の露天風呂に出かけたのでございました。湯の中には先客が一人いました。今夜はどんな手で行こうか、アレコレ想像をめぐらしていたら、時間はアッという間にたちました。
ヨーシ頑張るぞーと湯から立ち上がった瞬間「若いの、ちょっと待ちな」の声がかかりました。振り返ると先客の男でした。よく見ると男の頭はパンチパーマ、両肩から胸にかけてイレズミが彫られてありました。男は右手で体の下のソレをしきりにシゴキながら、近づいてきました。
「若いの、上がるんじゃねえ、黙ってそのままそこにいろ」男はドスの効いた声で言って睨んできました。男の目から目をハズことが出来ず、身動き出来ないままにジッとしていました。どれほど時間が過ぎたでしょうか。男は急に眉間にシワを寄せると「ウッ」と苦しそうな吐息を吐き、目を閉じました。見れば男の握りコブシから亀頭が顔を出し、信じられないほどの大量のスペルマを放出していました。
その夜「好き者」は妻を抱くことが出来ませんでした。握りコブシから顔を出した亀頭から放出される多量のスペルマの映像が頭の中を支配して、一晩中眠れなかったのです。と同時に自責の念にかられていました。
どうして俺はアノ時、ヘビに睨まれた蛙のようになって逃げることをしなかったのだ、ひょっとしたら俺にそのケがあるというのか、バカな、おそましい推理に鳥肌が立ちました。帰りの車中で妻は不機嫌に押し黙り、子供達は後部座席でケンカをして一人が口唇に傷を負い病院に立ち寄る騒ぎとなって、サンザンな家族旅行となりました。
「好き者」は二週間経った今も立ち直った風もなく、以前の元気が見えません。凌辱体験とは、男女の別もなく深い傷を負うものでございます。露天風呂にもオチオチゆっくり入ることの出来なくなったホモの皆様の、場所柄をわきまえぬ昨今のご乱交ぶり、困ってございます。
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