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このところ頻繁にコロッケやメンチカツが食卓に出されるようになりました。息子の弁当は、と見ればそれまで入っていた息子の大好物のコロッケやメンチカツの姿が消えて無くなっております。働き蜂のお父さんにこそスタミナの付くお肉を食べていただかないと、と妻が依怙贔屓したわけではございません。アノ「ミートホープ」社の一件があって以来、それまでの私の食卓の定番であったサンマやサケの切り身が、冷凍コロッケやメンチカツに取って変わられ、息子の弁当には卵焼きや魚、ソーセージが入るようになったのでございます。
必ずしも楽な家計のヤリクリではないことは十分承知しております。買い込んで余ったモノをなんとか処分したい、とアセる気持ちも分かります。しかし好きな魚類を全部下げて、来る日も来る日もコロッケとメンチカツとはひどいじゃありませんか、と思うのでございます。何故一品ずつ、少しずつ出してくれる優しさがないのだ、とやり切れ無い思いでございます。
もとよりコチラは生来、何を喰べても腹を壊したことの無い育ちで育ってございます。少々の賞味期限など関係ないウサギ外国産鶏肉、馬肉牛脂豚皿、肉という名が付けばなんでござれ、ありがたくおいしくいただくことを身上としてございます。豚の心臓、羊のレバー、牛の脂のミンチなど、ゴージャス過ぎるというものでございます。いつものサンマや鮭の切り身の傍に、ソッと皿に盛ったコロッケやメンチカツが添えてくれれば「凄いね、今夜はゴチソウだね」とありがたくいただく芸当も心得ているつもりでございますように、それをコロッケとメンチカツのテンコ盛とタクワン少々を毎日出されれば「俺に死ね、と云うことか」となるは畢竟でございましょう。
私ばかりでしょうか。我が家ばかりの出来事なのでしょうか。お父さんのご家庭では今回の「ミートホープ」の問題は、どのように乗り越えられておられるのでしょうか。手前どもの家庭に起きた不協和音のようなことは起きてませんか。
「ミートホープ」なんて、いまとなっては冗談としか思えぬ会社名の田中社長、アンタのせいで、残った冷凍コロッケやメンチカツの処分をめぐって日本中の家庭で騒動がおきますぞ。たかがコロッケ一個位のことで、と思われるかも知れませんが、情けないことに民草はそのコロッケ一枚のことで家庭が揺れるのでございます。それが二度情けない。
冷蔵庫にあと二袋残ってございます。チクショウどうするでございます。
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