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村西とおるコラム
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2007年9月4日
守屋次官
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 なにが苦しい、といっても死にたくないのに「死ね」と云われて問答無用「はい」と死なねばならぬ立場ほど、苦しいものは無いでございましょう。いつだって「死刑囚」の立場でございます。しかし世の中にはその「死ぬ」を職業となさっている勇ましい方がおるのでございます。軍隊、の方々でございます。


 が我が国の軍隊にあっては「死ね」と命令されても「嫌です」と拒絶することが許されるようでございます。守屋次官は「死ね」と上官の小池大臣に命令されても「嫌です」と反旗を翻し、あろうことか大臣と刺し違えをみせております。戦時下であれば上官の命令に背くは、敵前逃亡以上の重罪でございます。即刻、軍法会議において「極刑」の裁決が下されるところでございますにこの守屋次官、刺し違えをして小池大臣を葬った後、防衛省の「顧問」の座を獲るに至っております。防衛省の制服組はこの事実をどのように受け止められておるのでしょうか。


 ハリ倒してやりたい、がホンネでございましょう。いっそ砲の的にかけてやりたい、と暗澹たる思いを禁じえないのではないでしょうか。なんとなれば守屋次官のようなクーデターを許す、となれば明日は我が身、いざ戦場にあって制服組たる彼等上官は、味方の兵より頭を撃ち抜かれることになることを覚悟しなければならないからでございます。古来より戦場にあって兵が将の命令を受けて死を賭して闘うは「殺される」からでございます。敵ばかりでなく臆病風に吹かれて退却しようものなら「味方」に殺される羽目となるから由に、兵は前へ前へと猪突猛進するでございます。


 死の恐怖の前では「武勲を立てる」功名心などはなにほどの力を持ちえないのでございます。進むも地獄、退くも地獄の圧殺される恐怖のなかでようやく兵は獅子と化し奮迅の活躍を果たすのでございます。上官の命令に背けば「殺される」死の掟によって軍隊は軍隊となりえているのでございます。上官の命令に背いても罰せられることもなく恥じることもない「顧問」を擁する自衛隊など、職業訓練所以下でございます。これで心おおきなくコンボやフォークリフトの免許取得の訓練に励むことが出来る、との兵の安心を否定するものではありません。しかし人間甘やかせばロクなものにならない、は社会保険庁の横領集団や大草原の「横綱」の例を見れば明らかでございます。


 北の将軍さまのお陰でようやく「省」となったのに、テポドンが飛んで来る前に自爆するとは、笑える話でございます。




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