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村西とおるコラム
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2008年1月17日
パトリオット
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 オトソ気分も醒めやらぬ新年の日の深夜、新宿御苑へ自衛隊のパトリオット部隊が出動致しました。迎撃するミサイルを発射する「候補地」の新宿御苑の電波状況調査の為の出動でございましたが、例によって賛否の声が起きました。都心でぶっそうな事はやめろ、いや首都防衛の為には当然の行為、とかしましいものでございました。が、軍事の専門家から見れば新宿御苑での調査など、全く意味のないことだそうでございます。


 実際にパトリオットの部隊を配置するとなれば相当に広い敷地が必要とされるのでございまして、都心では皇居前か新宿御苑しか適当なスペースがないのでございますが、常時その場所に部隊を配置しておくは事実上「不可能」なことでございます。ではなぜ「不可能」なのに調査をやってみせたかというと、いざとなれば我々は首都防衛の責任を果敢に果たす、という防人の「心意気」を内外に示すことにあったのでございました。しかしながらその「いざ」となった時、果たして首都防衛の責任を果たすことが出来るかを検証してみますといささか「防人の心意気」が色褪せる事実を知るのでございます。


 まず、いざ北朝鮮がミサイルを発射するという段になったとき首都近郊の待機場所から新宿御苑まで部隊が移動してくる許される時間的余裕があるか、ということでございます。軍事専門家によれば北朝鮮がミサイルに発射するまでに要する時間は約一時間と想定されます。この一時間で新宿御苑に部隊が到着しミサイル迎撃の態勢がとれるのか、が問題となるのでございますが、もう一つ問題がございます。何故自衛隊が新宿御苑で調査を行なったのか、に関係してくることでございますが、パトリオットの性能のことでございます。


 北朝鮮のミサイルは空からマッハ5のスピードで直下してきます。それをパトリオットは迎撃するわけでございますが、横から当たって撃ち落す性能をパトリオットは持っていません。真上から落ちてくるのを真下から直角に打ち上げて相手ミサイルの近くで自爆し撃ち落す、これがパトリオットの性能でございます。真下の範囲は直径2Km、その範囲を超えて飛来するミサイルにはパトリオットは対処できないのでございます。


 こうした事実をマスコミは報道することはありません。防衛利権をむさぼる政治屋どものせいで真面目な自衛官の皆様が、今日また国民に向かって「偽装ファック」をする破目におちいってございます。




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