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日本のマンガやアニメ文化は世界的に評価が高く、自民党の麻生太郎も「日本のソフトコンテンツ産業の対外競争力・影響力を評価し、日本人であることに自信を持とう」と秋葉原で演説を行い、外遊先のブラジルでも「マンガ、アニメ、コスプレといった新しい日本文化の普及についてブラジルで若い世代の日系人が活躍されていると考えるところ、年長の世代にもこうした文化を理解頂きたい。」 との発言をしている。
このことは、先般のポリスジャパンでも紹介したとおりだ。
http://www.policejapan.com/contents/syakai/20080801/
そんな中、日本で一つのイベントが開催されている。
「世界コスプレサミット」である。
外務省が後押しする、ビジット・ジャパン・キャンペーンの一つと数えられ、外務省も後援している。
主催はテレビ愛知だ。
当初は名古屋のメイド喫茶番組の延長線で「サミット」なんて冗談のように始まったイベントだが回を重ねるごとに規模が拡大、名古屋市が平成20年3月に作成した「名古屋市中心市街地活性化基本計画(案)」にも登場するほど、大きなイベントに成長した。
しかしこのイベントの参加国を見てみるとおかしな動向がある。
まずはその参加国の動向を見てみよう。
2004年
フランス、ドイツ、イタリア、アメリカ
2005年
中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、アメリカ
2006年
ブラジル、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、シンガポール、スペイン、タイ
2007年
ブラジル、中国、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、メキシコ、シンガポール、スペイン、タイ
2008年
ブラジル、 中国、 ドイツ、 デンマーク、 スペイン、 フランス、 イタリア、 日本、 韓国、 メキシコ、 シンガポール、 タイ、 アメリカ
2004年からアメリカが参加しているが、アメリカといえばコスプレ大国、日本と負けないほど大きなコスプレ人口のある国なのだから、世界コスプレサミットのアメリカ参加は当然といえる。
しかしこのアメリカの参加が2006年と2007年に無いのだ。
全体を通しても、途中から参加した国はあっても、途中で参加しなくなった国というのはアメリカだけだ。
最大規模であうコスプレ人口を抱えるアメリカが参加しなかった理由は何か?
実はこの世界コスプレサミット、海外から女性差別イベントだと批判を浴びたのと、参加者に対するテレビ愛知のひどい仕打ちが原因となって参加拒否したと、あるアメリカのあるフォーラムで話題になっていたのである。
指摘が出ていたのは「Anime News Network Forum」というアニメフォーラム。
そのログがこれだ。
http://www.animenewsnetwork.com/bbs/phpBB2/viewtopic.php?t=32600&postdays=0&postorder=asc&start=15
ここの話を総合してみるとこうだ。
2005年にあるグループがアメリカ選考会で優勝する。
しかし、その衣装が「ベルサイユのばら」で権利上の問題から、そのグループを失格にしたという。
これ自体はまぁ仕方が無いと言えるが、そんな方を優勝させてしまう主催側の不手際が目に余る。
結果、アメリカ側の主催者が他の参加者からチョイスして即席のグループを作り出してアメリカ代表として日本に送り出してしまったという。
それでもアメリカ代表選手は、正々堂々と戦いに来たのだ。
しかし日本に来た彼女たちに対して、その対応は酷いものだった。
常に脇役的な扱いで、礼を尽くすような対応ではなかったそうだ。
極めつけは授賞式の後、アメリカチームは名古屋の何処かで車も無しに置き捨てられ自分達だけでタクシーを拾い、空港へ向かわなければならなくなったという。
どうやらはじめからイタリア優勝の出来レースになっており、アメリカは主役では無いがための扱いのではないかと話題になっているのだ。
この話、ただの憶測と言い切っていいか疑問がある。
世界コスプレサミットにはLivedoor Cureの協力となっているが、イタリア優勝者はこのLivedoor Cureのモデルなのだ。
それがゆえ、出来レースではないのかと指摘されている。
ここまではアメリカのフォーラムの指摘であり、信憑性は定かではないと断っておく。
だが、これに端を発して、このコスプレサミット自体が、コスプレ衣装を纏ったただの美人コンテストだと批判されている点については、憶測とはいえない。
美人コンテスト、いわゆる「ミス・コンテスト」も女性差別の象徴であるとの指摘を受けて、最近は「ミス・○○」というのは以前ほどなくなっており、自治体も「親善大使」という言葉を使っている。
応募条件も女性だけではなく、男性も可とする事が増えている。
そんななか、世界コスプレサミットが「美人コンテスト」といわれても仕方ない理由がある。
まず、世界コスプレサミットの参加者の殆どが女性ということだ。
たしかにコスプレ人口が総じて女性の比率が高いために仕方ないといえば仕方ないが、それにしても多い。
しかも予選で優勝するコスプレイヤーはどれも美人ばかり。
本来、コスプレを競うのであれば容姿は関係ないはずだが、美人ばかりである。
そして、それを主催のテレビ愛知が意図している証拠がこれだ。
http://www.tv-aichi.co.jp/wcs/2003/
「美少女コスプレイヤーが日本に集結」「海外美少女コスプレイヤー来日」と何度も「美少女」を連呼している。
つまり「ブサイクは呼んでいない」「男は呼んでいない」と明言しているのだ。
これでは「美人コンテストだ」と批判を浴びて当然である。
さすがに外務省まで後援するようになったためか、最近は「美人」「美少女」という言葉を使っていないが、根底が美人コンテストであることは間違えないだろう。
そして、もう一つの問題が浮上する。
審査員の一人、牛島えっさいである。
牛島えっさいについては8月27日のポリスジャパンでも紹介したとおり、中核派と繋がりを持つ左翼運動に参加しているにもかかわらず、
http://www.policejapan.com/contents/news/20080827/index2.html
こんな者がかかわるイベントに外務省などが後援しているという問題であるが、そもそも牛島えっさいとは何者なのかという事の方が問題が大きい。
牛島えっさいはコミケのコスプレ広場責任者であるが、普段は「B-maniacs」という店の店長だ。
http://www.b-maniacs.com/
この店でいったい何が売られているのか?
ホームページにはこう書かれている。
○ミリタリー:ナチスドイツ制服/徽章類(実物・レプリカ)
これは相当まずい話だ。
この問題、前々からネットで指摘している方がいるが、ネットではその方をキチガイ呼りする記載が多発、牛島も自身のブログでこの方を犯罪者呼ばわりし、誹謗中傷を煽っている。
しかし、こんな人物を審査員にしたテレビ愛知は日本の文化を紹介するなどと言える立場ではないだろう。
実はナチスグッズ販売に関する判決がフランスにあるのだ。
http://wiredvision.jp/archives/200004/2000041207.html
http://wiredvision.jp/archives/200005/2000052402.html
フランスの法律では人種差別の象徴的な物の売買は違法と判断されているのだ。
そしてナチスグッズ販売について「人種差別と反ユダヤ主義に反対する国際連盟」(LICRA)は、「人類に対して行なわれた史上最大の犯罪を象徴する品々の販売は、ナチズムをきわめて矮小化するものだ」と述べている。
その結果フランス裁判所は、ナチスの記念品が売買されるのが容認されたことにより、「国家の集団的記憶」が侵害されたとの判断を示し、米ヤフー社のフランスの子会社であるヤフー・フランス社に対し、仏国民がナチス記念品のオンライン販売にアクセスできなくするよう命じた判決を下している。
そしてヤフー側はこういった差別の象徴で利益を得ることを望まないとして、現在は出品禁止にしている。
たしかに日本の現行法において、牛島えっさいの行為が違法だとはいえないが、国際社会においては人種差別の象徴的行為を行っているのは事実だ。
牛島は遊びのつもりでナチス親衛隊の格好をしたり、遊びの人たちにそういったグッズを販売しているのだろうが、フランスから見ると牛島えっさいの行為は国家の集団的記憶の侵害行為であり、人種差別の象徴だ。
世界コスプレサミットはフランスでも代表選考会を開催している。
http://www.tv-aichi.co.jp/wcs/news/080708a.html
ましてこのイベントには外務省までもが後援している。
そんなイベントに中核派と繋がる運動を展開し、フランス国家の集団的記憶の侵害行為を行っているような牛島えっさいを、いままで審査員にしてきたテレビ愛知。
美人コンテストだと批判を受ける一方で、国際的に見れば人種差別論者に審査員を依頼、それを外務省が後援しているというのだ。
まことに奇想天外な話である。
これでは日本を世界に知ってもらい来てもらおうというどころか、世界から非難を浴びる事態になりかねない問題である。
どうやらこのことに気づいた企業があるのではないかと予想している。
それが「全日本空輸」、ANAである。
2006年と2007年にANAは世界コスプレサミットに協力しているが、2008年には協力していない。
しかし2008年のタイ予選会の写真を見ると、
http://www.tv-aichi.co.jp/wcs/gallery/wcs2008_tha.html
優勝者にANAの目録を手渡しているが、ANAは2008年から協力しておらず、変わってタイ国際航空が協力しているのだ。
タイ国際航空はANAと同じスターアライアンスの加盟でコードシェア便を運行しているとはいえ、直接関係のないANAの目録を渡し、直接関係のあるタイ国際航空の名前を一切出さないというのは不自然である。
なんでも牛島えっさいに関する中傷文章が出回ったとかで、牛島は審査員をおろされている。
この文書がどのようなものであったかは牛島もテレビ愛知も一切公表していないが、人種差別論者であり成田空港建設反対闘争を繰り返した過激派団体と繋がっている人物が紛れ込んでいたというのなら、航空会社としては協力できかねるのは当然のことだ。
ANAが協力を蹴った、しかも途中で蹴ったであろう理由も不明だが、まことに不可解だ。
世界中のみんながコスプレを楽しもうとしているのに、コスプレイヤーを主義主張運動のゴタゴタに放り込み、大変不快な思いをさせているのはいったい誰なのだろうか?
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