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板垣英文のヲタクロニック・ラヴ
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2008年4月11日
アイドルヲタク映画監督 板垣英文の「ヲタクロニック・ラヴ」

第9回 「L-BOY第1話配信」



先日記者会見も無事成功したケータイ・カスタマイズドラマ『L-BOY』も、いよいよ第1話が無料携帯動画サイト「MOVIEFULL(ムービーフル)」にて配信された。


今回は『L-BOY』の内容についてもう少し話してみたいと思うんだ。
『L-BOY』は前回の記事にも書いた通り、以前監督した映画『アリーナロマンス』を踏襲するようにアイドルヲタ達が主人公となっているね。そしてヲタとアイドルとの幻のような切ない恋愛がストーリーに盛り込まれているんだ。



まあ俺がしょっちゅうそういう妄想しているから、得意の切り口なんだよな。
実際俺にはアイドルに対する恋愛願望があるんだが、アイドルというのは自分で勝手に想い描いた幻想であるからこそ願望足りえるのであって、現実に付き合ってしまったら身も蓋もないのも充分に理解している。だからこそ俺の想い描くアイドルヲタとアイドルの物語は輝かしくも切ない、残酷であるが故に甘美なものとなるんだな。
今回は都市伝説に超能力とSFファンタジーになっており、70〜80年代のSFジュブナイル要素もテイストとして盛り込んである。正に俺が中学生、そう童貞であった頃の願望丸出しなんだよ。



前回の記事で『L-BOY』というタイトルは『ピーターパン』に出てくる「ロストボーイ」から来ているというのは説明した。同じ様に『L-BOY』では『ピーターパン』の物語へのオマージュが散りばめられているんだ。
例えば登場人物の名前。川久保拓司君演じる主人公の緋板蛮はそのものズバリ、ピーターパンだ。矢吹春奈ちゃん演じるヒロインの鋳掛鈴子はティンカー・ベル(直訳すると鋳掛屋、鈴)である。
セクシーアイドルユニットのフレンディはウェンディから。フレンディのリーダー、川村あんなちゃん演じるりりーはタイガーリリー。同じくフレンディメンバーのめぐはウェンディの母親メアリー・ダーリング、ららはダーリング家で飼っている愛犬ナナ、蛮のヲタク友達である和田譲二はウェンディのお父さんジョージ・ダーリング、純男はフック船長の手下であるミスター・スミーからだ。そしてハック店長はフック船長である。



それからピーターパンとウェンディがグリーンの衣服を身にまとっている事から、蛮と鈴子のテーマカラーはグリーンとされ、衣装などに反映されているんだよ。


「ピーターパン」的な世界観ともう一つ、SFジュブナイル要素としては1981年公開の大林宣彦監督の映画『ねらわれた学園』がある。物語の展開やテイストにオマージュが込められているんだな。


また1982年公開のスティーブン・スピルバーグ監督の『E.T.』が『ピーターパン』へのオマージュであることは有名な話なんだが、クランクインの本番直前の矢吹春奈ちゃんに向けて、「『E.T.』でお母さんに『ピーターパン』の絵本を読んで貰っている、まだ子役だったドリュー・バリモアのように!」と演出したのを覚えている。
ドリュー・バリモアが絵本を信じて一生懸命拍手をするシーンなんだが、そのぐらい純粋で幼い少女のように演じてくれいう意味でもあり、同時にピーターとティンクの事を君も信じて!という意味も込めていたんだ。



そして『L-BOY』という表記にはモーニング娘。の29枚目のシングル『SEXY BOY』の影響もある。だから前回の記事のタイトルは「巷で噂のL-BOY!?」(歌詞からの引用)だったわけだ。


つまり『L-BOY』ってのは純粋さ、少年性、夢を信じる心・・・
まあ早い話童貞ってことさ。
童貞賛歌であり、ヲタクってのも悪くないぜ?というメッセージなんだ。


そんな『L-BOY』第1話。主人公の緋板蛮にはこれからも次々と究極の選択が突き付けられる! どうぞお楽しみ下さい。




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