第10回 「『Trick House』 DVD発売決定」
鈴木茜:ミスヤングアニマル2006
無料携帯動画サイト「MOVIEFULL(ムービーフル)」で好評配信中の携帯向けオリジナルカスタマイズドラマ第2弾『L-BOY(エル・ボーイ)』ですが、そのカスタマイズドラマの第1弾が『Trick House』でした。
映画『アリーナロマンス』に引き続き本格的な演出の仕事でね。
自分のやりたい事で、自分に居場所があるってのは有り難い事ですよ。
例によって大林宣彦監督の作品へのオマージュでもありました。大林宣彦監督の劇場映画デビュー作『HOUSE』ですね。
大林監督作品のオマージュとしては、『アリーナロマンス』では1番やりたかった事を一通り全部やりました。『転校生』、『時をかける少女』、『さびしんぼう』のいわゆる尾道3部作です。
なので『Trick House』では一回リセット、初心に戻ると言うのかな。
元々大林宣彦監督は、商業用の映画監督になる前はCF(コマーシャル・フィルム)の監督として活躍していた。今でこそCF監督から映画監督へ転向するのは中島哲也監督(『下妻物語』)などいるし、異業種から映画を監督するのは当たり前の話のようになってきたんだけれども、『HOUSE』が上映された1977年当時と言うのは、まだまだ大手の映画製作所と言うのは保守的で、外部の人間には協力的ではなかったと言うね。そこを切り拓いて突破口を開いたのが大林監督なんだな。
沈滞した日本映画界にフレッシュな外気を送り込む・・・そんな大林監督の心意気というのかな、そんな劇場デビュー作にあやかって『Trick House』には挑んだんだ。
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| 鹿谷弥生:ミスマガジン2007 | 北村ひとみ:日テレジェニック2006 |
僕自身はケータイドラマというジャンル、そして携帯ユーザーが投票でドラマの次の展開を選択していくと言う新しいカスタマイズシステムをドラマとしてどう確立させるか、という頭の中の試行錯誤があったんだよね。
なにか新しいものに挑む時ってのは、理想があっても条件が厳しくて、企画と実際の制作体制の隔たりってのは当然のように出てくる。「何か新しい物を作ってやる」、「絶対面白くしてやる」と理想に燃えても、現実の状況を見渡して「こりゃダメだ」って弱音を吐きたくなる。
まあどんな製作現場でも、そういう問題はあるだろうけどね。だからそんな状況でどうするか、どう結果を出すかなんだろうなあ。
「ええ〜い!」と力技で何でもチャンスに変えちゃう。
そんな時の瞬発力がね、いい結果に繋がるんじゃないかな。
そんなケータイ発のカスタマイズドラマ『Trick House』がなんとDVDとして発売される事になりました!
カスタマイズドラマというのは、構造上ユーザーが様々な物語の展開を選択出来るように1話を含めて15話分撮ってあるんだよ。ラストは8パターン用意されている。
しかし携帯では投票で選択された4話しか観れなかったわけなんだな。
DVDには、その未公開のドラマを全て収録したんだ。
実際に配信されたSELECTED VERSION(本編)4話を高画質で観れるだけでなく、特典映像的なCUSTOMIZED VERSION(未公開ドラマ)の方がボリュームが多いw
もちろんDVDのメニュー画面から、携帯と同じ様に次の展開を選択しながら観ていくカスタマイズ性も再現してあるんだよ。
ちょっと面白そうだろ?
『Trick House』DVDは6月25日、GPミュージアムソフトから発売。全国のDVDショップ、レンタル店に並ぶので興味がある人はチェックして欲しい。
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