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2008年2月7日
「恐怖のフェロモン」を米軍が研究中

 米軍の研究者らは、考えられる限り最も恐ろしい化学物質を発見して利用する研究に 取り組んでいる。その物質とは、原初の本能に働きかける「恐怖の香り」だ。フェロ モンとは、動物がセックスを求めたり、なわばりの範囲を示したりするために、自分 を表す信号として放つ化学物質だ。フェロモンはたいてい、嗅細胞膜で感知される。 しかし、フェロモンの機能は異性を引き付けることだけではない。多くの動物は、危 険を合図する警報フェロモンを持っている。たとえば、アブラムシの場合、警告フェ ロモンを使って仲間を逃がすことが知られている。 米陸軍は現在、人間にとっての恐怖の香りを見つけ出して利用しようと試みている。 陸軍では、「人間の冷や汗に関係するステロイドを特定する予備調査に焦点を当て た」『人間の警報フェロモンの特定と分離』の研究を支援してきた。研究者らが選ん だ方法とは、いわゆる「スカイダイビング・プロトコル」だった。このレポートの要 約から引用する。  


 研究者たちは、20名の被験者(男性11名、女性9名)を対象に、同じ期間をかけて、初 めてタンデム(2人ペアの)スカイダイビングを行なう前、行なっている最中、行なっ た直後と、ランニングマシンで走る前、走っている最中、走った直後における、汗、 尿、血液、唾液、心電図、呼吸、自己報告式による尺度を収集した。  


 テストコンディション(スカイダイビング)とコントロールコンディション(運動)の間 に行なう測定は、連日実施された。時間帯による影響を回避するために、各被験者が 行なうテストは分単位の正確さで同じ時刻に繰り返された。感情の状態は、共通の短 いアンケートを使ってモニターされた。  


 観察された化学物質の大半は、男性の場合、激しい感情的ストレスの最中により多く 放出されたが、女性の場合は、化学物質の放出に変化や減少は見られなかった。  


 2007年のストレス学会議で行なわれた講演で、科学者らは、この研究結果から推測さ れることを次のように説明している。  


 われわれの調査結果は、人間の社会動学には隠れた生物学的要素があるかもしれない ことを示している。人間社会において、感情的ストレスはまさしく「接触伝染性」な のだ。  


 この研究は、ウィーン大学のLudwig-Boltzmann-Institute for Urban Ethologyによ る2002年の実験をふまえたものだ。ウィーン大学の実験では、被験者は脇下にパッド を装着し、ホラー映画『キャンディマン』の「恐ろしい」映像か、「当たり障りのな い」ドキュメンタリーのどちらかを鑑賞した。  


 実験後、被験者らは、どちらの映像を見たときに装着していたパッドなのかを判断す るよう指示された。被験者らは匂いについて、恐怖というより攻撃に近いと感じたも のの、実験の結果、パッドの違いを判断できることが明らかになった。  


 軍の研究者の一部は、人間の警報フェロモンが化学的な恐怖センサーにつながる可能 性を示唆してきた。プロジェクト『犯罪意図に対する人間の能力と検知の強化に向け た感情状態認識のための統合システム』(Integrated System for Emotional State Recognition for the Enhancement of Human Performance and Detection of Criminal Intent:軍の関係者たちは縮めてISESREHPDCIと呼んでいるのだろうか?) では、フェロモンのレベルを測定できる可能性について具体的に言及している。  


 こうしたシステムは、職務の適性を評価するのに利用できるかもしれない。ユーザー の警戒と作業負荷を調整する閉回路システムに統合したり、個人の悪意を感知して防 御のための先制攻撃を仕掛けることが可能だ。こうしたシステムによって、軍事作戦 上の環境や群衆のいる状況において、受動探知によりこっそりと特定の人物を監視で きるかもしれない。  


 ただし、このシステムを使って空港でテロリストを見つけ出そうとしても、上手くい かないだろう。飛行機の離陸が迫っているときに恐怖レベルが跳ね上がり、何マイル も先にある恐怖センサーでも拾われるであろう人々を、私は数多く知っている。おそ らく、自爆テロリストの方がはるかに冷静だろう。  


 しかし、攻撃手段としての利用はどうだろうか? フェロモンはわずかな量でも効果 を発揮するので、数リットルで広い範囲をカバーすることができる。十分な濃度があ れば、それにさらされた人は正体不明の恐怖感に苦しめられることになるだろう。接 触伝染性という性質によって、フェロモンを浴びた人がさらに、自ら恐怖フェロモン を大量に放出し始めることになる。  


 警報フェロモンは、おそらくそれ自体では、大した作用はないと思われる。しかし、 大きな騒音などの外的な誘因によって、人々をおびえた牛のような状態にしたところ に作用させれば、影響を及ぼすことが可能かもしれない。  


しかし一方で、蜂の警報フェロモンは、逃げることではなく攻撃を誘発する。そして 前述したウィーン大学の研究では、同様のことが人間の場合にも当てはまり得ること を唆している。あるいは、複数のフェロモンが関与しているのだろうか?
何が起きているのであれ、おそらくこの研究で科学者らは、人間の行動をコントロー ルする、斬新で強力な方法を発見する可能性が高い。軍事研究では、以前にもこの線 で進められてきた試みがいくつかあった。敵部隊兵士にいやおうなく同性愛行動を引 き起こす、いわゆる『ゲイ爆弾(日本語版記事)』を憶えているだろうか?ところで、 相手を引きつけると言えば、買った人の魅力をアップして異性を必ずとりこにすると いう触れ込みのフェロモンを、幾多のウェブサイトが宣伝している。だが、その効果 を裏付けるまともな研究はなされていない。それについて私は、2007年12月の 『Fortean Times』誌で取り上げた。
http://wiredvision.jp/news/200801/2008012421.html  


数時間だけ同性愛に:薬物と遺伝子操作でハエを操縦
http://wiredvision.jp/news/200712/2007122022.html
ゲイ爆弾とは、米空軍の研究所が提案し、そのばかばかしさで世に知られることに なった非殺傷型化学兵器だ[敵部隊に強い催淫剤を投下し、敵部隊兵士に同性愛行動 を引き起こして部隊を混乱に陥れるというもの]。  


ゲイ爆弾に対して資金が投じられることはなかったが、ついに、少なくとも科学の分 野において、その一部が実現したようだ。  


ミバエを同性愛に変えるとおぼしき方法(しかもその後、再び異性愛に戻す方法も!) を発見したと、一部の科学者たちが発表したのだ。12月11日(米国時間)、『Nature Neuroscience』誌に発表されたこの研究報告は、一般向けニュースメディアでも取り 上げられている。『FOXNews.com』の記事「科学者たちがミバエを同性愛にし、さら に異性愛に戻すことに成功」から引用する。
http://www.foxnews.com/story/0,2933,316316,00.html  


以下略します。
たぶん新宿二丁目界隈の方たちも協力している方は居ると思います。  




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